2018年 秋号:災害時の目の備え他

今年は夏の猛暑が厳しく、そのまま残暑が続くと思われましたが、日増しに涼しくなり過ごしやすくなってまいりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
先の大阪府北部地震、平成30年7月豪雨、台風20号・21号や北海道胆振東部地震など、全国各地で自然災害が起きています。被害にあわれた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
自然災害は決してひとごとではなく、いつどこで遭遇するかわからないものです。災害への備えとして防災グッズを揃えている方も多くいらっしゃると思いますが、「目」への備えはしておられますか?

災害時の「視力」はとても重要です。

もしも災害にあったとき、「見えない」中での避難は大変困難であり、大きな怪我に繋がる可能性もあって危険です。
普段の生活の中で見えにくいなと感じる方は一度視力検査で視力の確認を、
日頃からメガネやコンタクトレンズをしている方は、もしもの時に備えて準備をしておくことをおすすめします。

メガネはケースに収納、寝る際には枕元へ

就寝中に災害が起きた場合に備えて、すぐに手が届くところにメガネを置いておくと、あわててメガネをさがすことなく迅速に必要な行動をとるこ事ができます。
メガネが壊れてしまう可能性を少しでもなくすために、丈夫なケースにしまっておく事も大事です。

非常用持ち出し袋にメガネを

水やラジオ、懐中電灯など、持ち出し用の防災グッズと一緒に、予備の眼鏡も用意しておけば、もしもの場合にも対応できます。
買い替え時に使わなくなった眼鏡などでも良いですが、できればよく見える眼鏡を用意しておくとより安心です。

災害時のコンタクトレンズ装用

日本コンタクトレンズ学会では、
① 水道水が使用可能
② 安定した医薬品の供給がある
③ 眼科医への受診、相談が可能
これらの条件が整うまでは、コンタクトレンズの使用は中止するよう呼びかけています。
いつも使っているコンタクトレンズや保存液を防災グッズとして備蓄しておくなど、十分な準備をしておくと良いでしょう。その際は使用期限が切れていないか定期的に確認するのを 忘れないようにしましょう。

いつどこで遭遇するかわからない災害に対して、私たちができることは事前の備えをしっかりとしておくことです。
これを機会に「もしも」のときの備えを見直してみてはいかがでしょうか。

老眼鏡と拡大鏡の違い
最近CMでも話題の拡大鏡。当院にも、それぞれどう違うのか? どちらを使えばよいのか? といった質問がよせられます。そもそも老眼とは、年齢と共に目の調節機能が弱まり、近くの物が見づらくなる症状です。
症状には個人差があり、生活環境にあわせて眼鏡を選ぶ必要があります
●老眼鏡
老眼鏡は年齢によって弱まった目の調節機能を補助する役割があり、見たい距離でピントを合わせることができます。新聞や携帯電話を見るときなど、普段の生活のために持っていると便利です。
●拡大鏡
拡大鏡(ルーぺ)は単に文字や物体を拡大して見せる眼鏡です。
読書や裁縫など一時的な細かい作業などは向いていますが、ピント調節機能を補助する役割はありませんので、老眼の症状によってはくっきり見えない事も。

検査のまめ知識:「矯正視力検査」

どんな検査?

視力表と矯正用のレンズを使って行う、眼科において一番見慣れた検査です。
しかしその内容は近視・遠視・各種乱視の検査や、手元の見え方の検査など多岐にわたり、雲霧法(うんむほう=ぼかすことで正確な検査をする方法)、クロスシリンダー 法(乱視の検査方法)などの技術をつかって正確な検査を行います。
また、この検査は自覚的屈折検査法とよび、患者さんの自覚的な見え方を基本とします。

検査の時はどうすればいいの?

検査をお受けになる患者さんには、まずイスに座って検査用のメガネをかけてもらいます。次に目の前にある視力表の大きい視標から順番に小さい視標へ。※ランドルト環の切れ目の方向を答えていただきます。

※ランドルト
世界共通の視力検査用の記号です。フランスの眼科医ランドルトさんが考え出したことからこの名前が付けられました。
白内障について:白内障のワンポイントアドバイス

白内障の治療には薬物療法と手術療法があります。

薬物療法は有効?
白内障の治療として点眼薬が使われていますが一度混濁した水晶体を再び透明にすることはできません。目薬は白内障の進行をある程度遅くさせるためのものであり症状改善にはやはり手術が必要のようです。

手術療法の適応は?
最近の白内障手術は、非常に安全になってきています。
以前はかなり悪くなるまでは手術を行いませんでした。視力が0.1程度にまで低下しなければ手術適応とはされなかったのです。しかし、最近は手術の安全性が向上するとともに、眼内レンズの登場によって、本人が日常生活や社会生活上、不自由を感じると思ったときが手術の適応時期である、と考えられているようです。したがって、生活様式によってその適応時期は異なっており、運転免許が必要であれば視力が0.6程度でも手術適応となります。
また、白内障が十分に進行するまで待っていると水晶体の核が硬くなりすぎたり、水晶体が膨化して、手術を安全に行うことが難しくなってしまいます。いたずらに手術時期を遅らせることがないよう注意しなければなりません。

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