先天性鼻涙管閉塞症(せんてんせいびるいかんへいそくしょう)

主な症状

下まぶたに涙がたまった状態。流涙。起床時、目尻などに眼脂(実際は涙が乾燥して濃縮されたもの)が付着します。

どんな病気?

生まれたばかりの赤ちゃんのなかには、涙が目から鼻へとながれる道である、鼻涙管(びるいかん)から鼻腔(びこう)に通じる部分に膜が残ってしまっていることがあります。これが先天性鼻涙管閉塞(せんてんせいびるきんへいそく)で、涙が鼻に流れることができないため、目にたまり、外にこぼれたり、目やにがいつでも出ているといった状態がみられます。片側のみのことが多いのですが、両側のこともあります。赤ちゃんは鼻涙管が細いので炎症が起きやすいうえに、涙嚢(るいのう=涙が集まる袋状の部分)にたまった涙には細菌が繁殖しやすく、目やにがたくさん出ます。これを新生児涙嚢炎といいます。

Q&A

Q.検査のみの所要時間は?
A.約10分です。 ※先天性鼻涙管閉塞開放術の場合+20分

Q.赤ちゃんの目に涙がたまるので心配です。
A.生まれたばかりから、片方の目だけ涙がでる場合はまず一番に考えるのは先天性鼻涙管閉塞症です。自然軽快もありますが、一度眼科で受診して経過を見るのが安心でしょう。

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